ヒト幹細胞辞典 基礎知識

ヒト幹細胞培養液とは?ゼロから幹細胞化粧品のことがわかる基礎知識まとめ

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ケータイ画像で自分の顔を見て、その老け顔ぶりにショックを受けたことはありませんか?

「老けない方法が開発されたらいいのに」と思ったのは私だけではないはず。。。

そんな今、世の中の医療現場では肌を細胞から若返らせるヒト幹細胞について研究が進められています。

究極のアンチエイジング法として世界で注目の美容法と小耳にはさんだことがある方も多いのでは。

女性なら誰しもが願う「老けたくない!」という欲望はヒト幹細胞でどこまで叶えることができるのでしょうか??

この記事では

・ヒト幹細胞の基本知識
・ヒト幹細胞培養液を使った化粧品の期待できる効果
・賢くヒト幹細胞培養液コスメを見極めていく方法

など、信頼性の高い資料をもとに、正確な情報をわかりやすく説明します。

ヒト幹細胞を全く知らない方も読み終える頃には、お友達に説明できるようになっているはず。

それでは早速見ていきましょう。

監修者のプロフィール画像

この記事を書いたのは…

R.いづみ

所属:ヒトカン編集部 編集者・ライター

1974年生まれ。大手フリーペーパー編集部、編集プロダクション勤務、美容サロンの企画アドバイザーを経て、女性向け情報誌や全国誌にてコスメ紹介記事やタイアップ記事などを多数手掛けた経験あり。仕事と趣味が高じて美容にも深く傾倒している自称美容オタク。2娘の母。

 

幹細胞とは?

幹細胞イメージ
そもそも幹細胞って一体何のこと??
専門書ではちょっと堅苦しい感じで下記のように書いてありました。

「幹細胞とは傷ついたり死んでしまった細胞に変わって置き換えられる、新しい正常な細胞の供給源になる細胞」
引用・メディカル・サイエンス・インターナショナル「幹細胞の基礎からわかるヒトES細胞」/2008年/著:アンA.キースリング/スコットC.アンダーソン

つまり、簡単に言うと幹細胞はカラダの中で新しい細胞を生むタネの役目をする細胞のこと。
幹細胞は人間だけでなく動物・植物などにもあります。

幹細胞は全身に存在していて、体や組織などで傷ついたところへ行き、治すための源となります。
また、周りの細胞の状況に合わせて新しく細胞を作り、修復して再生する役割を持っています。

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ヒト幹細胞とは

ヒト幹細胞イメージ

読んで字のごとく、ヒト幹細胞はヒトから採取される幹細胞のこと

先ほど述べた通り、細胞を修復・再生させる特徴があるので、ヒトの幹細胞はやけど跡の治療などの再生医療にも使われています。

そんなヒトの幹細胞ですが、人体の全ての細胞の数がおよそ60兆個あるうち、幹細胞は30億個ほどしかありません。

30億個というと多い気もしますが、全細胞の割合でいうとたったの0.005%程度。少ないですよね。

ですから、ヒト幹細胞は細胞の修復の指揮をとるリーダーのような存在に例えれば理解しやすいと思います。

全細胞の中でも数が少ない幹細胞ですが、加齢とともに減ってしまうという特徴もあります。

 

ヒト幹細胞の種類にはどんなものがある?

 

ヒト幹細胞の研究イメージ
一概に、ヒト幹細胞といっても実は種類がいくつかあります。わかりやすく説明していきますね。

再生医療で研究されているヒト幹細胞の分類は大きく3つ

ヒト幹細胞は体や組織などで傷ついたところに新しく細胞を作り、修復して再生することができる細胞であるということは先ほど説明した通り。

そんなヒト幹細胞で研究が進んでいるものにもいくつか種類があるのです。

ざっくり言うと下記の3つが主なものです。

ヒトの体内(骨髄や脂肪など)から採取される成体幹細胞
ヒトの卵子から細胞をつくるES細胞(胚性幹細胞)
ヒトの遺伝子を培養し人工的につくられたiPS細胞(ヒト人工多能性幹細胞)

これらの中にはニュースなどで耳にしたワードもあると思います。

特に、iPS細胞の研究で京都大学の山中博士がノーベル賞を受賞したというのは、比較的記憶に新しいのではないでしょうか。

では、上の3つの幹細胞の中で最も研究が進んでいるのはどれなのでしょうか?次の項目で説明します。

実用化の多くは成体幹細胞

ヒトの幹細胞研究で3つの分類があるということを上記で紹介しましたが、その中でも再生医療の開発や実用化が進んでいるのは成体幹細胞です。

また、ヒト幹細胞コスメと呼ばれているものは成体幹細胞由来のものが主流となっています。

ではなぜ、成体幹細胞が主流で、ES細胞やiPS細胞はそうではないのでしょう?それは・・

・ES細胞(胚性幹細胞)はヒトの卵子から細胞を作るので倫理上の問題が議論されているところ
・iPS細胞(ヒト人工多能性幹細胞)はまだ研究開発されて日が浅い

このように、ES細胞やiPS細胞は医療や化粧品の実用化の可能性は秘めているけれど、それぞれの課題があり、まだ時間がかかりそうだという理由のため。

それに対して、成体幹細胞は3つの中では研究の歴史が長く、倫理上の問題をクリアしているので医療への応用がしやすいからなのです。

※書籍によってはiPS細胞を成体幹細胞として挙げている場合もありますが、生物学的というよりは倫理的・政治的に分類されています。ヒトカン(本サイト)では組織幹細胞の中で胎盤の一部、臍帯血、人体の細胞から由来するものについてを「成体幹細胞」とします。
※引用・岩波書店「幹細胞 ES細胞・iPS細胞・再生医療」/2016年/著:ジョナサン・スラック

ヒト幹細胞(成体幹細胞)は体のどこから採取される?

ヒト幹細胞の採取イメージ

幹細胞は体でいろいろな傷ついた部分をいつでもどこでも補正するのが仕事なので、全身に存在しています。

では、幹細胞は主にどこから採取しているのでしょうか?

その答えは2つ。

脂肪から採取するものと、骨髄から採取するものとがあります。

現在、体にある幹細胞を利用した再生医療では、腹部などの脂肪組織の中に含まれた脂肪由来細胞が使われることが多いです。

その理由として、

骨髄由来に比べて採取しやすく、約100倍から1000倍の細胞が採取できる

・いろいろな組織になることができる「多分化能」に優れているので、体への適合性が高い

ということが挙げられます。

ヒト幹細胞の働きとは?

ヒト幹細胞のホーミング効果のイメージ

ヒト幹細胞の役目については説明しましたが、ここではどんな「動き」をして細胞を再生するのかについて簡単に紹介します。

ヒト幹細胞の動きで注目したい特徴に、細胞を新しく補充する「ホーミング効果」があります。

チェック!

ホーミング効果とは、ケガなど修復する場所からのSOSシグナルを幹細胞がキャッチしてその場所にたくさん集まること。

修復する場所に集合した幹細胞が分裂をして、皮膚や血管など修復が必要な組織に七変化。さすが、細胞のリーダーというだけあります。

ホーミングした幹細胞はその後、約3か月かけて目的の組織に変わります。

また、ケガ以外にも体の悪循環を幹細胞がキャッチすることで、体の内側から修復や再生を行ってくれるという効果も期待できます。

ヒト幹細胞のアンチエイジング効果は?

ヒト幹細胞エイジングケアのイメージ

老化や加齢による細胞の停滞も体の悪循環とするならば、幹細胞は老化にもメリットがあるということなのでしょうか?

なんと、嬉しいことに体の中からのアンチエイジング効果も期待ができます。

医療(美容外科も含む)ではヒト幹細胞はシミやシワの改善治療だけでなく、それ以外にも豊胸術や乳がん摘出後の形成・発毛なども行われているほど。

日本では美肌再生治療に活用されているほか、発毛率90%以上と言われる頭髪発毛治療にも用いられています。

この場合、自分もしくはドナーの幹細胞を使用して治療を行うなどの方法が行われています。

 

細胞と美肌の関係ついては下記の記事を参照してください。

さらに詳しく


ヒト幹細胞は化粧品業界で革命を起こし始めている

今までは、医療や治療に使われてきた幹細胞についてお話してきました。

ここからは医療だけではなく、私たちが使う化粧品にも幹細胞が使われ始めていることについて説明していきます。

ヒト幹細胞コスメは今までの化粧品と何が違う?

ヒト幹細胞化粧品に対する疑問イメージ

ヒト幹細胞由来の化粧品は、幹細胞の働きを利用しています。

ですので、従来の化粧品のように肌表面で不足している油分や水分を補うだけではなく、細胞から再生して防衛するという今までにない発想のスキンケアと言えます。

もっと言うと、ヒト幹細胞由来の化粧品は、老化している細胞にアプローチして幹細胞を増やし、細胞からの若返りをサポートしてくれるというわけです。

このような再生医療から開発されたエイジングケアの応用で注目を浴びているのが幹細胞培養液です。

化粧品に使われている幹細胞培養液とは?

ヒト幹細胞培養液のイメージ

最近、「先進の技術を駆使した、ヒト幹細胞培養液コスメ新登場!」というようなフレーズを目にしたりしませんか?

その時に、「ヒト幹細胞培養液?」と疑問に思った方も多いことでしょう。

実は、幹細胞化粧品にはヒト幹細胞そのものではなく、ヒト幹細胞培養液が使われています。

チェック!

ヒト幹細胞培養液とは、ヒト幹細胞をシャーレのようなもので、人工的に増殖・育成(=培養)した際に分泌される上澄み液のこと。

(正式にはヒト脂肪細胞順化培養液エキスといいますが、この記事ではヒト幹細胞培養液とします。)

ちなみに現在、美容や医療で使われているのは脂肪由来ヒト幹細胞培養液であることが多いです。

なぜ幹細胞「そのもの」ではなく幹細胞の「培養液」を使うのかは次の項目で説明しますね。

なぜ培養液を使うの?

なぜ化粧品には培養液を使うか?には2つの理由があります。

チェック!

・移植時に適合性の問題がある

・培養した液の成分が美容に優れている

という点です。

具体的に説明すると、、、

移植時の適合性の問題

幹細胞は、自分以外のものを使用すると、アレルギーや拒否反応などが起きることがあり、そのまま移植はできません。

ですので、化粧品や医療に使われる培養液には「幹細胞」は入っていません。むしろ、入っていないほうが適合性が高く、より安全性も高いと言えます。

培養した液の成分が優れている

幹細胞が入っていないと聞くと、どうしてもその良さが半減しているように感じます。しかし、ヒト幹細胞培養液には、培養する際に幹細胞が大量に成分を分泌するのですが、幹細胞を除いた上澄み液の中には年齢を重ねた肌のケアに効果的な成分がたくさん含まれています。


ヒト幹細胞培養液の特徴

ここで、ヒト幹細胞培養液の中にはどのような優れた成分が含まれているのかを簡単に説明します。

ヒト幹細胞培養液は幹細胞の増殖(細胞分裂)をスタートさせるたんぱく質を分泌する

細胞分裂をスタートさせるたんぱく質は成長因子、増殖因子、グロスファクターなどと呼ばれ、培養液の中に200種以上も含まれています。

これらの成分による働きは、エイジングをケアする化粧品の求める機能にとても良く似ています。

ヒト幹細胞培養液の期待できる効果って?

ヒト幹細胞培養液のコスメを用いたスキンケアイメージ

細胞を新たに生み出して、再生をするヒト幹細胞培養液ですが、肌に塗ると具体的にどんな効果があるのでしょうか?

医療・美容ジャーナリストである宇山恵子氏の著書よりその効果の検証結果をピックアップしてみました。

▼肌に塗るだけで塗らなかった時よりも肌の細胞を生み出す種にあたる線維芽細胞の数が増えることが明らかになっている

肌のターンオーバーの遅れを改善、若いころと同じような肌の再生能力を維持することも想定できる=つまり若々しい肌をキープする期待が持てる

▼美肌成分も生み出してくれるようで、コラーゲン、ヒアルロン酸もUPすることもわかっている

シワの数が減り、目立たなくなる

皮膚のバリア機能を高める

▼メラノサイトなどのシミを作る物質も抑え、シミやくすみを防いだり、できたシミを薄くしてトーンアップする効果も確認されている

エビデンス文献


「細胞美人-究極の美を手に入れるー」宇山恵子著/幻冬舎/2015年

このように、ヒト幹細胞培養液は「幹細胞を増やし、補う」というアプローチにより、肌は根本的な若返りをサポートすることがわかります。

つまり、
自然な形で健康な細胞を持つ肌に導くというのが幹細胞美容液の効果と言えます。
筆者は44歳ですが、2か月ほどヒト幹細胞培養液の美容液を毎日使用しています。

あくまで個人的な感想ですが、たるみで丸くなってきたフェイスラインがすっきりして、肌の触り心地が滑らかになりました。また、頬が乾燥しにくくなったのを感じています。

 

ヒト幹細胞培養液コスメはどんな人に向いているの?

ヒト幹細胞コスメを使用する適齢年齢の女性イメージ

ヒト幹細胞は細胞の劣化や悪循環のシグナルをキャッチして、そこを再生・修復する働きがあるということは述べてきました。

このことから、ヒト幹細胞培養液コスメは加齢による肌の細胞レベルから改善したい人に向いているといえます。

具体的には以下の通りです。

・ハリ、ツヤの低下

・肌のくすみ

・フェイスラインのたるみ

・毛穴がたるんで開いてしまっている

このように、ほとんどのアインチエイジングはヒト幹細胞培養液コスメでカバーできるということですね!

 

 ヒト幹細胞培養液コスメの効果が感じやすい年齢ってある?

では、ヒト幹細胞培養液コスメにはどのような年齢層の人が使うとよいのでしょう?

適齢層には個人差はありますが、細胞の劣化や悪循環のシグナルを感じ始める年齢に使用したほうが良いと言われています。

10代や20代など、年齢が若い人は期待しているほど効果を感じにくいかもしれません。なぜなら、元気な細胞を若い人は自分で持っているからです。

ポイント


ヒト幹細胞培養液のドナーは健康な20代から30代の女性から採取しているものが多いので、ドナーより年齢が上の30代後半以降からの使用が効果を感じやすいでしょう

 

ヒト幹細胞培養液の化粧品の種類はどんなものがあるの?

ヒト幹細胞化粧品の商品イメージ

アメリカや韓国等では、ヒト幹細胞培養液はすでに化粧品成分として広く認知されていて、「幹細胞培養液成分」を配合した化粧品は革新的な加齢肌用化粧品として人気を集めています。

ヒト幹細胞培養液を使った化粧品は主に下記のようなものがあります。

・美容液
・洗顔、化粧水、乳液、クリームなど、ライン使いできるシリーズ
・頭皮用のローションやスプレー
・膣用クリーム

日本でも2015年頃より徐々に幹細胞が配合されたスキンケア・ヘアケアアイテムが続々と登場しはじめています。

ちょっと変わった商品では、ヒト幹細胞入り膣用クリーム(シークレットクリーム)などもあります。これは、膣は二の腕の40倍以上の経皮吸収力があるという特徴を利用したもの。

このように今後は、幹細胞の再生・修復を促す特徴を生かした「まつげ美容液」や、「毛髪用の美容液」をはじめ、斬新でユニークな商品も開発されていくことでしょう。

ヒト幹細胞コスメの流通傾向は?

現状としては、お店や通販で購入できる市販品はまだ多くはなく、エステサロンやクリニックなどでヒト幹細胞培養液コスメを使った施術を導入開始しているところが非常に増えています。

大手化粧品メーカーはこれらのメーカーの動向を見て、比較的慎重に商品を開発しているように見受けられますが、今後は再生医療での実用化によるヒト幹細胞コスメへの認知も増え、市場ニーズの増加とともに商品化も進んでいくと思われます。

関連記事

ヒト幹細胞培養液コスメのデメリットは?

ヒト幹細胞コスメのメリットとデメリットのイメージ

ヒト幹細胞培養液コスメの期待できる効果などについてまとめてきましたが、ここまで読んで気になるのはそのデメリットではないでしょうか?

デメリットを簡単にまとめてみました。

・開発されてからの歴史が浅いので臨床実績が少ない

・ヒト幹細胞培養液を管理できる設備はまだ少ないため、比較的高価なものが多い

・多くのメーカーが参入するに伴い、安全・安心を無視したコスト優先のヒト幹細胞培養液が出てくる可能性がある

臨床実績やコストなどについては、今後は価格競争行われ、改善されてくると思います。

現状、ヒト幹細胞を採取するプロセスは非常に厳格な検査を通じて市場に出回っています。

ですが、ゆくゆくヒト幹細胞培養液化粧品のニーズが高まると、怪しげなヒト幹細胞培養液が販売される可能性も否めないため、注意が必要です。

ヒト幹細胞培養液はどうやって作られる?安全性は?

ヒト幹細胞培養液の安全性イメージ

ヒト幹細胞培養液の安全性について話が出たので、こちらでは現在どのようにして安全性が保たれているのかについて説明します。

ヒト幹細胞培養液は誰のものを使ってどのように作られる?

ヒト幹細胞培養液は、エイズや肝炎を含むウィルス・細菌に感染していない20代から30代の健康な成人女性ドナーの皮下脂肪を採取し、その中から取り出した幹細胞を培養して作られます。

国内でトップシェアの原料メーカーの例で、もう少し掘り下げて見てみましょう。

step
1
幹細胞を採取して半年間は冷凍保存


病気などの原因となるウイルスが潜伏していないか確認するために冷凍保存を行います。

step
2
初回培養


ドナーに半年間潜伏ウイルスがないことが確認できてはじめて培養が行われます。

step
3
構成成分の検査とGLP検査

初回培養されたものを検査します。GLP検査とは、医薬品と同じレベルの安全検査で、1回につきコストが数千万もかかります。

step
4
幹細胞培養液を製造


検査をクリアできたら、次は製造・品質管理の国際基準(GMP)に基づいたクリーンルームでここで初めて量産製造する段階に入ります。

step
5
ウィルス・殺菌感染のスクリーニングテスト

テストは生産過程において何度も行われます。

step
6
無菌検査

最終工程では全数無菌検査を行い、合格した製品のみ出荷。

ーーーーーーーーーーーーー

このように何度も厳しい検査を行ったものだけが市場に流通しています。

通常の化粧品でGLP検査を行うケースはほぼないため、適正な製造ルートからのヒト幹細胞培養液はより安全とも言えます。

また、現在培養液の原料メーカーは数少ないのですが、圧倒的なシェアを持つアンチエイジング株式会社では、このヒト幹細胞培養液を「ADSC-CM」という登録商標として取得。「ADSC-CM」配合の商品だけに与えられる認定ラベルの提供なども開始しています。

エビデンス文献・サイト

ヒト幹細胞培養液化粧品やエステサロンの上手な選び方

幹細胞施術ができるエステサロンの女性イメージ

ここでは、いざヒト幹細胞培養液を使った化粧品を購入したり、エステサロンのサービスを受けたりする場合にどのような点に注意したらよいかについてまとめてみました。

・幹細胞培養液が確かな出どころであることの確認

濃度はどのくらいかを確認

・幹細胞培養液の分子は小さいものが良い

・高額すぎる、激安すぎるは一度相場のチェックを行う

 幹細胞培養液が確かな出どころであることの確認

ヒト幹細胞培養液は、安心できるメーカーのものであれば安全性が極めて高いことが先ほど述べた通り。

ですが、ヒト幹細胞培養液メーカーは今後、いいかげんな業者や施設も出てこないとは言い切れません。

悪徳な業者は、脂肪を海外に持っていって培養することも。海外でどのような培養がされているかわからない場合もあります。

注意点


どんなドナーか、どんな環境下か、検査やテストをきちんと行っているかをしっかりチェック

濃度はどのくらいかを確認

ヒト幹細胞培養液の濃度のイメージ画像
幹細胞コスメを使用するにあたって、濃度と効果はどのように関係してくるの?という疑問も湧くことと思います。

結論から言うと、幹細胞コスメを使って短期的に結果を求めるならば濃度は高ければ高いほど良いといえます。

ほんの少ししか配合されていないものは長いスパンで使用していくことであれば使わないよりは効果は少しずつ出てきます。

医療・美容ジャーナリストの宇山恵子氏の著書にも「1日2回使用し、4週間以上継続することで肌老化の改善を実感できます」とあります。

濃度のリサーチ結果

現在、1%の濃度の化粧品なども販売されています。市販品などで最近では1%から10%などが主流、韓国のMLMの製品で30%などもあります。

エステサロンでは1%から60%など、取り扱う濃度はさまざま。

残念ながら、濃度に関して一般ユーザーの関心がまだ低いため、濃度を明確に表示している製品も少ないのが現状です。

また、高濃度のものを使用した場合の副作用については、まだその報告がある文献を見つけられていませんが、商品化を行う基準を達して市販されているので過剰な心配はしなくてもよいかと思います。

まずは低濃度でスタートし、どのくらいの効果を体感できるかを見極めながら濃度をUPしていくほうが良いでしょう。

ちなみに、筆者自身はサロンの施術を受けて30%の濃度で1回の施術で肌の質感の違いを実感できました。

毎日30%の美容液を使用し、5回ほど施術を重ねるごとに肌のトーンアップやほうれい線などが目立たなくなるのを確認しました(個人的な感想です)。

注意点


濃度は効果の早さという点で重要なポイント!濃度は必ず確認しましょう

化粧品の分子が小さければ小さいほど良い

肌表面の構造イメージ

濃度の次に重要なのは分子の小ささ。

肌の表皮や真皮に美容成分を届けるには、小さな分子でないとどんなに成分や濃度が優れていても、肌表面のバリアをくぐり抜けることができません。

つまり、肌の奥深くまでどれだけ届けられるかが重要になってきます。

注意点


幹細胞は肌の奥まで届くような分子のサイズになっているかや技術があるかをチェック

幹細胞培養液のエキスが、低分子コラーゲンや、リポソーム化された美容成分と一緒に肌に送りこめるようになっているというような説明がある商品が良心的と言えます。

また、肌の内側でアレルギー反応や炎症反応を起こさないようにする加工のほか、表皮と真皮それぞれに到達してくれる分子サイズをミックスしたものがあると肌の表面と内側双方の細胞が活性化されるのでベターです。

高額すぎる、激安すぎるは一度相場のチェックを行う

筆者はこの記事を書くにあたり、現在のいろいろな商品やエステサロンの相場もチェックしました。

相場リサーチ結果

ヒト幹細胞コスメは通常の化粧品の1.5倍~3倍くらいの相場が多いです。

美容液やクリームでは50g程度ですと、濃度の低いもので10,000円~、濃度10%くらいのもので約30,000円といったところでしょうか。

東京都内のエステサロンでのヒト幹細胞培養液の導入施術は、店舗によってサービス内容も異なりますが、化粧品の相場よりも価格帯には幅があります。

施術料金例)サロンA:濃度10%で18,000円/サロンB:濃度40%で9,800円

1回の施術が1万円~3万円くらいの間が多く見受けられました。

「濃度が高い=金額が高い」というわけではなく、濃度が低くても「ヒト幹細胞を使っている」というだけで高額な金額設定の場合もあります。

注意点

金額が安すぎる場合は幹細胞の濃度や出どころを確認し、高額な場合も幹細胞の濃度や付随する価値が何かを見極めることが大切

高いお金を出すのですから、問い合わせをした際に先方から自信をもった回答がもらえない場合は、購入やサービスを受けるのをやめたほうがいいでしょう。

 

ヒト幹細胞以外の幹細胞化粧品はある?

幹細胞培養液を使った化粧品はヒト由来以外にも動物由来、植物由来などがあります。

それぞれ見ていきましょう。

動物由来の幹細胞化粧品

動物幹細胞コスメのイメージ

動物由来の幹細胞培養液を使った化粧品には、幼い羊の毛根や、羊のプラセンタから幹細胞を摘出したものがあります。ヒト幹細胞由来よりも安価で入手しやすいというメリットがあります。

ですが、商品を選ぶ際は、衛生的な環境で製造されたか、加工の方法は適切かなどの原料の安全性をチェックすることが大切。

植物由来のものより動物由来のほうが人間の幹細胞に近いとされていますが、ヒト由来のものに比べると効果は劣ります。

植物由来の幹細胞

植物幹細胞コスメのイメージ

植物由来の幹細胞培養液コスメは、簡単に幹細胞を摘出することができるため、さまざまな商品が開発されています。

「リンゴ幹細胞エキス」や「アルガン幹細胞エキス」「高麗人参」「バラ」などといった、抗酸化力の強い植物が使われていることが多いです。

こちらは、ヒト幹細胞由来のものよりも種類が豊富であるという点と、動物由来のものよりも安価で手に入れやすいという点がメリットです。

植物の幹細胞由来の成分が人の細胞に対してどのように作用するのかは、明らかではない点も。

植物と人間は異なる細胞同士なので、人間の細胞に働きかける効果はヒト幹細胞より劣ります。

まとめ

ヒト幹細胞培養液の将来性のイメージ

再生医療でも実用化され、細胞レベルで修復や再生を行う幹細胞。

その培養液を使った化粧品は、失った成分を補う対症療法から、健康な肌を再生するという意味でも革新的と言えます

ヒト由来の幹細胞培養液を使った化粧品は拒否反応が起きにくく、厳しい検査をクリアしているので安心という点にも触れました。

筆者も自身でヒト幹細胞由来の美容液を使ったり、サロンでの施術を受けた個人的感想として、肌の若返りを十分実感しています。

まだ今は値段も高いですが、ゆくゆくは値ごろな価格になることも想定できます。

そして、この記事でお伝えしたかった一番のこと。

・商品やサービスを選ぶ際に、出どころのきちんとした幹細胞かどうか

・濃度と価格は適正か

・肌にきちんと効果が出る内容かどうか

これらをきちんと正しく見極め、化粧品やサービスを選んでいただけたら幸いです。

 

エビデンス文献・サイト


「細胞美人-究極の美を手に入れるー」宇山恵子著/幻冬舎/2015年

「幹細胞の基礎からわかるヒトES細胞」著:アンA.キースリング、スコットC.アンダーソン /メディカル・サイエンス・インターナショナル/2008年/

●「幹細胞 ES細胞・iPS細胞・再生医療」著:ジョナサン・スラック /岩波書店/2016年/

「幹細胞を利用したインターナショナルアンチエイジング 身近になった再生医療」著:吉田治/徳間書店/2012年/

「SKiP」学校法人慶應義塾

「かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき」かずのすけ

「Wikipedia 幹細胞」

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